【退路のある移住】信濃大町youthサミット、100人の若者がワールドカフェ形式で語り合う

lodecブログイメージ_信濃大町youthサミット阪井氏jpg

大町の地元の方々が企画した【信濃大町youthサミット】に、ゲストスピーカーとしてお呼ばれしてきました。
セミナーや地域おこし等の企画でこのような立場で参加させていただくことが最近増えてきましたが。
その中でも特に今回の企画は有意義な時間でした!!

「大町」をキーワドに集まった参加者約100名。
会議室や公民館ではなく、元々結婚式場で使用されていたホールでの集まりでありました。
地元の方々が声をあげ、地域の未来を考える会。いやはや、これは本当に有意義な集まりです。

*この記事は2014年12月28日(日)の出来事を記載しております*

信濃大町youthサミット全景

内容はぼくを含む5名のゲストスピーカーのミニ講義と各テーブルでテーマを決め議論を進めるワールドカフェ形式のワークショップ。
参加者は「大町」をキーワードに大町市民、大町に移住を検討する方、地元地域で活動をされる方など。
どなたも血気盛んな面々でした。
今回はなんと東京からバスを出し参加者を東京から呼び寄せる!
というこのような企画では大掛かりな集客方法により、大町出身の東京在住者や他多彩な方々が参加されました。
ゲストスピーカーとファシリテイターの面々も大変魅力的であったことは言うまでもありません。

ゲストスピーカー:

  • 薄井 浩介氏 「白馬錦」醸造元(株)薄井商店専務取締役
  • 矢野 喜雄氏 ワイン用ブドウの栽培農家
  • 太田 真美氏 長野県教職員
  • 成澤 隼人氏 イベントプロデューサー、カシマツリ創設者
  • たつみかずき

ファシリテイター:

  • 古瀬 正也氏

信濃大町youthサミット成澤氏

カナメがある大町市中綱集落に地元民で在住されており
鹿島槍スキー場で毎年夏に開催される【カシマツリ】を運営されている隼人さんとご一緒できたのはとても嬉しかったです。
カシマツリ、実はカナメスタッフちゃけと私がこうやって一緒に宿を始めるきっかけとなったイベントでありまして。
(とても運命めいたお話となっておりますので、またなにかの機会に。笑)
来年はなんらかの形でカシマツリ参加したいなー。と思う次第であります。

信濃大町youthサミットたつみ

私も同じく壇上に上がりました。
15分という短い時間でのお話でなかなか話がまとめられませんでしたが。
まぁつらつらえらそうなことを申し上げた次第です。笑

信濃大町youthサミットスピーカー席 信濃大町youthサミットスピーカー席2

信濃大町youthサミットワールドカフェ形式

リアルに移住を考える

後半のワールドカフェ形式のワークショップの私のテーマは「リアルに空家に移り住んでもらうには?」
大町市役所職員移住定住担当の阪井氏と二人でこのテーブルで議論を進めました。

地元の方、移住をしたい方、移住した方、別々の目線からみる「移住」。
どちらの目線でみても「現状、移住とは簡単なことではないんだなー」と改めて感じさせられました。
地元の方の意見で「大町に人は来てほしいけど、自分の家の隣に来るのであればなんだか不安」
という言葉がとても印象的でした。
私も2009年に小谷村に移住し、そのときは「村に若い人間が来ることは集落にとって喜ばしいことだ!」
と、都合良く考えていた愚か者です。
でも、移住より5年が経ち、実際はそうではない!ということを肌で感じております。
もちろん、肯定も否定も、賛否両論あるのです。
とは言え、「地域の継続と維持」を、未来の地域に求めるのであれば。
どのような意見があろうとも「地域で人々が生活していなければならない。」
この答えだけは変わりません。
なので、高齢化が進み出生数が右肩下がりの地域において、地域の継続と維持を考える地域において。
「移住者の獲得」は、絶対的なテーマであるのです。

地元の方が「地域に来るなら、それなりの覚悟が必要だ。」お話しておりました。
実は私も、集落的な密度の濃い地域に移住するのであれば、地域に入る!!という覚悟が必要だと思います。
都会でのアパート暮らしと、田舎での暮らしは、同じ「暮らし」といっても同じではないのです。
都会の方の暮らしは、仕事や趣味や恋愛が日常において占める大きな割合であると思います。
田舎の方の暮らしももちろん同様でありますが、実はここに「暮らす」ことにまつわる様々な作業や集まりに占める割合が大きく入り込んで来るのです。
地域の集まりや集落作業、消防団にお祭り地区運動会。
家を出るまでの除雪に車に乗るまでの除雪。(場合によっては地域の道)
延々に伸び続ける草との戦い。。etc

もちろんこれらがマイナスのこと、ということではなく。(私も地域のことは大いに楽しんで参加しております。)
ただ、移住を考える方の思う「田舎」と、実際の田舎は全く異なる空間なのです。
議論に参加した小谷村の高校生の意見にあった「都会の人は村の実際の情報を知らなさ過ぎる」
まさにイメージと実情の情報不足により、地元民の方と移住希望者の間にギャップが生まれてしまうのです。

以前小私が小谷村の職員だった頃、【小谷村移住ガイド】なるものを作成したことがあります。
これは、私が小谷村に移住してから当時までに感じたことや、価値観のズレ、失敗談などを詰め込んだもので。
「誰でも彼でもカモン小谷へ!!」といった内容では全くない内容に仕上げたものです。
ただ、地域を知り地域のことを理解することができれば。
小谷村は最高に素敵な場所ですよ。といった内容となっております。

池田町の地域おこし協力隊の方がおっしゃった
「もっとコンビニエンスな移住があってもいいんじゃないか。
覚悟もなにもなく、もっと気軽にできる移住があってもいいんじゃないか。」との意見。
上記した内容と真反対ではありますが、実は私もこの意見、上記同様にもっているのです。

「移住」のハードルが上がり過ぎている。
これをもっともっと引き下げる必要がある。
そんなことを感じています。
私は小谷に移住してすぐに地元の方に「小谷に骨を埋める気があるのか?」と問われたことがあります。
これは正直、大変に重たいと感じたことがありました。

「住んでみたいなー。」と漠然と地域に対して想うことから。
「移住する!」は、階段を10段程飛び越える行動なのだと思います。
それまでに1段ずつ確実に、移住するまでのステップを踏んでいく必要がある。そう私は考えています。
始まりの理由なんて「景色がきれい。」これくらいで実は充分で。
実際に住んでみてから地域のことを知っていければいいと思うのです。

退路のある移住

「退路のある移住」
ぼくが考える移住の入口のテーマです。
やっぱりや〜めた。が、できる移住が、いまのところ地域の中には存在しないのです。
もっともっと移住のハードルを引き下げたい。
私がシェアハウスの運営を検討する様になったのは、このような想いがあったからです。
シェアハウスの運営者が地域との顔つなぎとなり、田舎生活を体験を実際に住みながらすることができる場所。
大きな家を一人(もしくは家族)だけで維持し、管理するのではなく。
その家に関わる全ての人達で、共に生活する。
その時間の中で地域を知り、人を知り。
「あーやっぱりこれからもここで住みたい!」そう思えるようになるのであれば、実際に地域の中に入り込んでいけばいい。
現在、私はこんなことを考えながら大町駅前ハウスの運営について模索しております。

この議論で様々人からの意見をいただき。
みえたもや感じたものがたくさんありました。
今後、私は民間でできることを。
阪井さんは行政としてできることを。
お互い別々の立ち位置を好都合に協力しながら進めていきたい。
そんなことを感じる時間となりました。

サミット終了後、懇親会〜三次会に参加し。
素敵な方とたくさんお話することができました。
実際に「移住する!!」と断言する方も現れて。。笑
会は盛況に幕を閉じました。

実行委員会の皆さまにおかれまして、当日まで大変お疲れさまでございました。
とても素敵な時間と出逢いをいただきましたことを、深く感謝いたします。
これからの地域の未来。
地域に関わる一人一人が、できることを少しずつやればいいのだと思います。
私も、少しずるできることをやっていきます。

これから地域が熱い!!
と、ここで断言させています。

「from 田舎 to japan」
わくわくがとまりません。笑

つづく

たつみかずき

たつみかずき

LODEC Japan CEO / 長野県小谷村-OTARI-人口3000人のど田舎に関西より2009年に移住。
小谷村元山村留学生。小谷村役場職員として就村するも「一村民としてできること」を模索し退職。
2011年小谷村の自宅にて築150年の古民家を宿とした「古民家ゲストハウス梢乃雪」、大町市中綱集落にて2014年より2号館「ゲストハウスカナメ」を開業。
「これからは田舎が熱い!!」日本全国の田舎好きと田舎を繋ぐ人となるべく。毎日遊ぶ様に働く日々を過ごしている。

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